あの頃の大原麗子さん(4) サントリーCM放映時期の怪
「すこし愛して、ながーく愛して」で有名な、大原麗子さん主演、市川崑監督が演出した、サントリーのCM。彼女の代表作でもあり、CMの歴史にも残る名作です。このCM、いつから放映されていたのでしょうか?情報源によって時期が違うんです。
1.株式会社崑プロ
1980年からと回答あり。
2.サントリーホールディングス株式会社
最初、お客様相談センターからは1977年からと回答あり。社内のデータはそのようになっているとのことでした。その後、崑プロさんがサントリーの広報に再確認を依頼したところ、1977年ではなく、1980年でした、と訂正。
1986年、サントリーレッドCM『結婚記念日篇』より |
1980年からと回答あり。
2.サントリーホールディングス株式会社
最初、お客様相談センターからは1977年からと回答あり。社内のデータはそのようになっているとのことでした。その後、崑プロさんがサントリーの広報に再確認を依頼したところ、1977年ではなく、1980年でした、と訂正。
3.YouTubeに、サントリーCMをUPしている方の記憶
1980年から。同じく、YouTubeに『雑居時代』をUPしているZakkyoさんに問い合わせていただきました(ありがとうございます)。
1980年から。同じく、YouTubeに『雑居時代』をUPしているZakkyoさんに問い合わせていただきました(ありがとうございます)。
4.前田忠明著、大原政光監修、『大原麗子 炎のように』
149ページに「代表作といってもいいサントリーレッドのCMが、昭和52年(1977)に市川崑監督の演出によってスタートした」とあります。出版元の青志社に問い合わせたところ、著者に確認するとのこと。(2012年4月18日現在、回答はありません)
うーん、やはり、1980年からと考えるのが妥当ですね。
でも、どこから、1977年という情報が出てきたのでしょうか?
あくまでも勝手な推理ですが、出どころは大原麗子さんご自身だと思います。
1992年、大原さんは『市川崑監督の喜寿を祝う会』で、お祝いを述べられています。その原稿(手紙)が残っており、『炎のように』で紹介されています。その一節、
「先生のお仕事に初めて参加させていただいたのは、『獄門島』でした。それから『火の鳥』 『おはん』、13年間にわたるサントリーCM.....と、ごいっしょさせていただきました」
『獄門島』は1977年半ばの撮影、そしてサントリーCMが終了するのは1990年半ば、通して13年間。大原さんは市川崑監督と13年間もいっしょに仕事した、と言いたかったのだと思います。そうすると、大原さんのこの文は、本来、以下のようだったと考えるとつじつまが合います。
「先生のお仕事に初めて参加させていただいたのは、『獄門島』でした。それから『火の鳥』 『おはん』、サントリーCM.....と、13年間にわたりごいっしょさせていただきました」
完璧主義者の彼女ですが、ちょっと、ソソッカシイところがあるのかもしれませんね。
149ページに「代表作といってもいいサントリーレッドのCMが、昭和52年(1977)に市川崑監督の演出によってスタートした」とあります。出版元の青志社に問い合わせたところ、著者に確認するとのこと。(2012年4月18日現在、回答はありません)
うーん、やはり、1980年からと考えるのが妥当ですね。
でも、どこから、1977年という情報が出てきたのでしょうか?
あくまでも勝手な推理ですが、出どころは大原麗子さんご自身だと思います。
1992年、大原さんは『市川崑監督の喜寿を祝う会』で、お祝いを述べられています。その原稿(手紙)が残っており、『炎のように』で紹介されています。その一節、
「先生のお仕事に初めて参加させていただいたのは、『獄門島』でした。それから『火の鳥』 『おはん』、13年間にわたるサントリーCM.....と、ごいっしょさせていただきました」
『獄門島』は1977年半ばの撮影、そしてサントリーCMが終了するのは1990年半ば、通して13年間。大原さんは市川崑監督と13年間もいっしょに仕事した、と言いたかったのだと思います。そうすると、大原さんのこの文は、本来、以下のようだったと考えるとつじつまが合います。
「先生のお仕事に初めて参加させていただいたのは、『獄門島』でした。それから『火の鳥』 『おはん』、サントリーCM.....と、13年間にわたりごいっしょさせていただきました」
完璧主義者の彼女ですが、ちょっと、ソソッカシイところがあるのかもしれませんね。
「え?やーだ、ほんと?」
『雑居時代』22話、天重シーンの夏代さんの裏返った声が聞こえてきませんか?
さすがですね。
返信削除ご推察通り(12話スタジオでの十一風)だと思います。
サントリーサイドか麗子さんサイドか、どちらにどういう事情があったのかは解りませんが、もっと続けてほしかったですね。
この姿が見えない亭主は、売れないカメラマンで、趣味は登山など、という設定だそうです。そして、和洋折衷の館。『雑居時代』に酷似していますね。この見えない亭主は、CMを企画した藤井達郎氏本人の願望であり分身らしいです。そして、その奥さん役には、夏代さん・大原麗子さんを指名した。間違いなく、藤井氏は『雑居時代』を観ており、かなり影響を受けていると思われます。実は、大の『雑居』ファンだったのかもしれませんね。
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