おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (22)
第10話。突然、フランスから薫を訪ねて来たマリナ(高見エミリー)。薫の父、小早川から薫と結婚するように言われて来たのだと言う。実は、マリナは小早川の友人の娘で、小早川に付いて日本に来たが、わがまま奔放にも池西家を訪れたというのが真相。
下の写真は、薫がマリナに付きまとわれ、あちこちと逃げ回るシーンから。路地に逃げ込み、やっと彼女を撒いたと思ったら、目の前に彼女が現れたという設定。
さて、ロケ地はどの辺りでしょうか。電柱の「神南町1−22」という住所表示で調べてみても、旧住所のため特定できませんでした。そこで、手がかりになるのが同じシーンの下のカット。
この坂道は見覚えがあります。『気になる嫁さん』第8話で、文彦(石立鉄男)が借金の取立てに訪ねた都営アパートの坂道です。
早速、現地へ。
渋谷1丁目23−29、2024年11月3日、撮影。
ありました、ここに間違いありません。薫が走っていった辺りの路地を探索してみました。マリナが現れたのはこの路地ですね。マリナの右手に写っていた電柱は当時のものでしょう。
渋谷1丁目21−10、2024年11月3日、撮影。
別アングルです。
渋谷1丁目21−10、2024年11月3日、撮影。
若い女性が突然やって来て、薫と結婚することになってると、梅子や菊枝の気持ちをかき乱す展開、見覚えがあります。『雑居時代』第16話ですね。十一の元に京都から真弓(望月真理子)がやって来る設定は、この第10話のリメイクです。
『おひかえあそばせ』では、マリナが池西家を去るとき、菊枝に向かって「あなた、薫さん、好きですねー」と、菊枝の本心を見抜き、『雑居時代』では、真弓が夏代に向かって「あたなが、おにいちゃん(十一)のこと好きみたいやから」と夏代の本心を見抜きます。
前回も書きましたが、『おひかえあそばせ』に『雑居時代』のルーツを見つけるのは楽しみです。
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