パパと呼ばないで ロケ地の楽しみ（17） 千歳船橋

第３９話。結婚したものの新婚旅行にも行けずじまいの右京と園子に、友人の内田から手紙が。内田夫妻は５日間ほどアパートを留守にするので、その間、旅行代わりに右京と園子に内田のアパートを使って欲しいというもの。翌朝、千春には熱海に行くと言って井上精米店を後にした右京と園子。実は、右京はいつも通り出勤し、園子だけが内田のアパートに先に向かうという設定。下の写真がその内田のアパート。

さて、この内田のアパートのロケ地は一体どこでしょうか。第３９話を通じて、ロケ地特定の手がかりになりそうな映像はこの２つのカットだけです。建物のデザインからして、おそらく、どこかの公団アパート、いわゆる「団地」かと思われますが、東京圏には結構な数の団地がありますので、これだけで探すのは難しいところです。

最初は、シリーズ前作『気になる嫁さん』で使用された調布市と狛江市にまたがる神代団地かとも思いましたが、ちょっと雰囲気が異なります。その後、あれこれとインターネットで検索しましたが、一向に有力な手がかりが掴めません。そして、多分これではヒットしないだろうと思いながら、「団地　７−８−２−８０２」というワードで検索してみると．．．

UR都市機構希望ヶ丘団地７−８−２号棟

住所　 世田谷区船橋７丁目８−２

団地の号棟名はディベロッパーの登記に基づき、住所をそのまま号棟名にして登記することも多いとのこと。すなわち、場合によっては、号棟名からどこの団地か特定することもできるわけです。

この団地の最寄り駅は小田急線千歳船橋。そう言えば、魚敏のロケ地は小田急線経堂、千春の幼稚園は喜多見、このドラマのロケ地は小田急沿線が多いので、多分、ここに間違いないでしょう。

早速、現地に行ってみました。

ありました、ありました。同ポジションの写真です。建物前スペースのレイアウトは若干変わっています。右手に写っていた植樹は約半世紀を経て大木に成長。時の流れを感じますね。

世田谷区船橋７丁目８−２、２０２０年１１月２２日、撮影。

ところで、下の写真は第１話で右京たちが内田の家で徹夜麻雀をするシーンから。

この時は、内田の家は木造２階建ての戸建て。何故、公団アパートに引っ越したのですかね？　と、重箱の隅を突きたくなりますが、あまり細かいことは気にしないことにしましょう。