気になる嫁さん ロケ地の楽しみ(18)

第29話。下の写真はめぐみが森崎すみれと待合せた喫茶店に向かうシーンから。「洋菓子ペルル」という店名がはっきりと映像に写っています。めぐみの背後の電柱には「喜多見」という住所表示も見えます。めぐみが歩いていたのは小田急線喜多見駅の踏切の近くですね。


ペルルは小田急線喜多見駅前にあった店。小田急線の複々線化事業により、喜多見駅周辺もお隣の成城学園前駅と同じく、かなり様変わりしてしまいました。ペルルがあった場所は今では駅前広場の一部となっています。

上と同ポジションの写真です。


2020年9月13日、撮影。小田急線喜多見駅南口広場。

当時はめぐみの背後には踏切がありましたが、今は高架になっています。めぐみの背後右手に写っていた樹の茂みは喜多見修道院のもの。今も同じ場所に健在。当時の面影が残っているのはこの茂みぐらいですかね。

『雑居時代』と『気になる嫁さん』は結構同じ場所をロケ地に使っています。このペルルもその1つ。下の写真はめぐみがペルルに入り、すみれと会うシーンから。


さらに、下の写真は『雑居時代』第8話から。小寺が実は阿万里の本当の父親であると、十一に告白した例のシーンです。


背後のウォールライト、壁紙、右手に見える縞模様の青い壁、革張りの椅子。内装が全く同じです。このシーンもペルルで撮影されたものだと断定できます。『雑居時代』だけを見ていても、このロケ地が喜多見駅前の喫茶店だったなんて到底わかりませんよね。

ドラマや映画のロケ地は、同じ場所が使われていたり、あるいはその近くにかたまっている場合が多いようです。 何の手がかりがない場合でも、他の回や同じ制作スタッフの他の作品をチェックするとロケ地を特定できることもあります。あれやこれやと調べて、ロケ地を見つけたときの喜びは格別です。ロケ地探索の醍醐味とはこういうことなんでしょうね。

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