気になる嫁さん ロケ地の楽しみ(5)

第9話のロケ地です。

清水家の嫁だとは知らずにめぐみに一目惚れし、つけ回す田辺。今で言えばストーカーですね。下の写真は成城学園前駅北口から出て来るめぐみを田辺の目線で追った、オープニングのシーンからです。

かつて60年代の高度経済成長期に小田急線の客数が爆発的に増えて、電鉄会社は駅プラットホームの延長や駅舎の改良を行いましたが、どうも後手後手になったような印象があります。極めて古い昭和レトロの駅がいつまでも残っているというというのが、私の中では小田急線のイメージでした。真夏などはホームのベンチからの古い木の匂いや、レールの下に敷かれた枕木のコールタールの匂いがムワーッと漂ってきました。私の記憶に残る懐かしい昭和の香りです。『気になる嫁さん』第16話には、成城学園前駅のホームが一瞬写りますが、そのシーンを観るたびに、そんな当時の匂いの記憶が蘇ったりします。

最近撮った同ポジションの写真を掲載します。ここ10年余り、複々線化事業により、梅ヶ丘、豪徳寺、経堂、千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵など、この界隈の小田急線の駅はどこもこんな感じのモダンな建築になりました。



成城学園前駅北口、2019年5月19日撮影。

下の写真は駅を出ためぐみをつけ回す田辺。ふたりが歩いていた暗い夜道は成城学園前駅南口近く。でもヘンですね。めぐみは北口から出て、ぐるっと回って南口方面へ来たのでしょうか?そのあたりは気にしないことにしましょう。

右手に見えるレンガの壁は「成城コンド」の入り口。このマンション、後に輝正と八重子が住むマンションのロケ地となりました。50年近くも残っているなんて、石立ドラマファン(というよりかマニア)にとっては貴重品。いつまでも残して欲しいですね。



成城2丁目38−1、2019年3月31日撮影。

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第10話のロケ地です。めぐみが熱を出し、医者を探しに奔走する輝正。輝正の背後の道を下っていくと仙川に架かる小橋に出ます。『雑居時代』第15話で、十一が獅子舞の二人組と喧嘩したあの小橋です。その下に同ポジションの写真を掲載します。右手、塀の折れ具合に当時の名残が見られます。



成城2丁目37−9、2019年6月9日撮影。

上の写真で輝正が左に曲がった先のカットです。残念ながら当時の医院はもう廃業してありませんでした。



成城2丁目37−9、2019年6月9日撮影。

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