あいつと私 ロケ地の楽しみ（２）

前回に引き続き、『雑居時代』のルーツ、『あいつと私』のロケ地を紹介したいと思います。下の写真は第２話から。 次女、美紀（ジュディ・オングさん）とボーイフレンドの稔（松山省二さん）が歩いていたのは、東急・自由が丘駅近くの九品仏川緑道。同ポジションの写真をその下に掲載します。当時の川は今では暗渠化されて、両側には洒落たショップが立ち並び、雰囲気はガラッと変わってしまいました。でも、面影は残っていますね。桜の樹は同じ位置に健在。そして背後には東急・東横線の高架が見えます。


２０１６年１月２４日、撮影

下の写真は第４話から。自転車に乗っているのは同じく次女、美紀とボーイフレンドの稔。場所は田園調布駅の東口駅前通り。ドラマでは稔の家がこの商店街の酒屋という設定でしたが、今では、ロケ地となった店は残っていません。本日、この商店街に立ち寄ってきましたが、突き当りに見える瓦屋根のお宅は健在でした。 こういう建物はいつまでも残して欲しいものですね。


２０１６年１月３１日撮影

次のシーンで、このふたりは田園調布駅西口から線路沿いの道を多摩川駅方面に自転車を走らせていました。背後には東横線の架線柱が見えます。今はこの辺りの線路は地下化され、この架線柱は撤去されています。


２０１６年１月３１日撮影

ドラマではこの後、稔が自転車の運転をあやまり、坂道で転んでしまうことになるのですが（下の写真）、この坂道はいったい何でしょうか？ドラマ映像には、車がこの坂を下り、突き当りを右に曲がって、線路の下に入って行くのが写っていました。ということは、地下道？

東横線の地下化に伴い、この地下道もなくなってしまったと考えられますが、どの辺にあったのでしょうか？ストリート・ビューで散策してみましたが、残念ながらよくわかりませんでした。こういうときは、実際に現地を歩くのに限ります。


２０１６年１月３１日撮影

ありました、ありました。今では、駐車場になっていました。この駐車場、道路より低くなっており、ちょうど、正面に見える壁が、ドラマ映像に写っていた坂道の突き当りの壁となるわけです。５０年経っても、地形に面影が残っているものですね。