おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (18)

下の画像は第7話から。菊枝はタクシーから降りると、さくらの夫、秀之が若い女性と歩いているのを目撃します。秀之は、見ず知らずの女性に道を聞かれ、案内していただけなのですが、菊枝の誤解を買ってしまいます。これで、またひと悶着という展開でしょう。

秀之たちの背後に、三菱銀行・自由が丘支店の表示が見えました。東急自由が丘駅前ですね。自由が丘駅は、池西邸がある田園調布の近く。同じエリアでロケ地を探したのでしょう。早速、現地へ。

同ポジションの写真です。現在も同じ場所に三菱UFJ銀行が。


自由が丘1丁目30−3、2024年5月5日、撮影

下の画像は菊枝がタクシーから降りるカット。



ロケ地は自由が丘駅前のメープル通り。同ポジションの写真です。


自由が丘2丁目10、2024年5月5日、撮影。

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ところで、この自由が丘駅前、古くから映画のロケ地に使用されています。私が観た映画の中でも3度ほど登場しました。

古くは木下恵介監督の『肖像』(1948年、松竹)。これは自由が丘大井町線踏切。秀之が女性と歩いていた場所は、この写真の手前左側あたりです。


石原裕次郎と北原三枝の『若い川の流れ』 (1958年、日活)。北原三枝(右から3番目)がバスに乗るシーン。ロケ地は駅前のロータリーです。秀之が女性と歩いていた場所は、この写真のちょうど右側。


植木等の『ニッポン無責任野郎』(1962年、東宝)。植木等が歩いていたのは、前述の『肖像』と同じ踏切。ちょうど反対方向からの撮影です。右手奥の白い建物が三菱銀行の自由が丘支店。左手、電柱の質屋の広告看板に昭和の香りがしますね。この踏切、今でも当時とほぼ変わらない姿を保っています。いつまでも、残してほしいものです。



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