おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (13)

第5話。猪太郎に「君のような息子が欲しかった」と気に入られた薫は、姉妹たちとぶつかり合いながらも、池西家に段々と溶け込んで行きます。一方、薫は、仕事に打ち込むためにも池西家を出るべきかと、友人の浜口に相談します。すると浜口は、何か嫌われることをして、池西家が薫を追い出すように仕向けるのも手だと入れ知恵をするのでした。

下の画像は、薫が浜口に呼び出されたシーンから。浜口は薫にヘビが入ったカゴを渡し、家で飼って嫌がらせをしろと煽ります。



『おひかえあそばせ』は、プロデューサーの小坂敬氏や脚本の松木ひろし氏らが、パラマウント風のシチュエーション・コメディーを念頭に制作した「実験的なドラマ」だったという話をこのブログで紹介しました。あらためて見ると、ホームドラマにヘビという素材は、やや突飛な印象がありますが、ヘビでひと騒動起こし、パラマウント風のジョークが効いたコメディーを狙ったものだったと解釈すると頷けます。

さて、このロケ地はどこでしょうか。田園調布の辺りで、鉄橋と川がこの位置で見える場所、となれば多摩川台公園だろう推定されます。グーグル・ストリートビューではよくわからないため、現地へ。 

撮影スポットを特定する手掛かりは、1枚目の画像の鉄橋との距離感、そして、2枚目の多摩川の蛇行。多摩川台公園内を散策し、画像と見比べながら、ようやく撮影時のスポットを見つけました。ロケ地はここに間違いないでしょう。



田園調布1丁目63−1 多摩川台公園 2023年10月8日 撮影

背後に写っていた鉄橋は、東急東横線の多摩川橋梁で、1994年に架替えられたとのこと。さらにその背後に写っていたビル群は、近年、武蔵小杉駅周辺に誕生したタワーマンション。時の流れを感じますね。

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