おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (11)

下の写真は第4話から。秀之は「あー、全くついてねーな。昔から浮気は高く付くって言うけど」などと、ぶつぶつ言いながら歩いていると、偶然にも、菊枝とゲンがベッドのショールームにいるのを目撃します。「へー、こりゃ驚き。菊枝ちゃんも隅に置けないね」と、ふたりが結婚の準備をしていると誤解するのでした。


ロケ地は一体どのあたりでしょうか。映像には「フランスベッド」の名称が写りこんでいます。ネットであれこれ検索すると、このシーンのロケ地となったのは、調布市菊野台にあるショールームであることがわかりました。そして何と、今でも同じ場所で営業しているではありませんか。早速、現地へ。

同ポジションの写真です。秀之の背後の小橋や、左手のフランスベッドショールームの黒い柱は当時のものでしょう。


調布市菊野台1丁目2−1、2023年11月4日、撮影。

ところで、菊枝はフランスベッドのショールームで、ゲンから借りたお金を頭金にして、月賦払いでベッドを買いましたね。梅子も車の月賦払いが残っているようなことを言っていました。当時、「消費は美徳」というフレーズに煽られ、庶民は、競って車を買い、狭い家屋には、ソファー、ベッド、ステレオ、ドレッサーなどを入れて行きました。

このドラマが制作された1971年は日本は高度経済成長の真只中。物価も上がったが給料も上がった時代でした。誰もが明るい明日を信じていたからこそ、そんなことができたのでしょうね。

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