おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (9)

第3話。下の写真は三女のすみれが帰宅するシーンから。新居に引っ越したばかりの彼女は、駅の改札を抜け、「あれー、うちはどっちだっけ...」と迷い始め、はたと振り返り、駅名を見ながら、「あらっ、ひと駅手前で降りちゃったんだ」と、頭を叩く始末。


短いシーンですが、この背後の茅葺き屋根がとても印象的で、ロケ地となった駅が気になります。映像に写り込んでいた電車や駅の看板、そして、この茅葺き屋根の古民家を手がかりに調べると、小田急線の読売ランド前駅であるとわかりました。

この茅葺き屋根のお宅は、かつてこの辺り一帯の地主であった白井家。元々、読売ランド前駅(旧・西生田駅)の敷地は昭和2年に白井家が提供したもの。なんと、この茅葺き屋根の建物は現存しているとのことで、早速、現地へ赴きました。

残念ながら、今では、ドラマの撮影ポジションからは、建物で遮られて、茅葺き屋根は見えません。近くの歩道橋からの撮影したものを掲載します。


小田急線・読売ランド前駅、2023年10月28日、撮影。

下の写真はすみれが改札口を出るカットから。左手の青い三角錐は灰皿です。当時は、人混みのど真ん中に大型の灰皿が設置されていても、何の違和感もありませんでした。木造の駅舎、すみれのミニスカートにも昭和を感じますね。


小田急線・読売ランド前駅、南口。2023年10月28日、撮影。当時の改札口の辺りは、今は店舗に。

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