おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (8)

下の写真は第3話から。「新進写真家10人展」会場の前を通りかかった梅子は、薫も出展していることを思い出し、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」などと呟きながら、会場の中へと入って行きます。

続いてこの会場にやって来るのが4女の菊枝。下の写真は菊枝を乗せたゲンの車が会場に到着するシーンから。


内心、薫に会うことを楽しみにしながら会場に入った菊枝ですが、梅子と薫が親密に話す姿を目撃し、ムッとして会場を立ち去るのでした。このドラマでは、梅子と菊枝が薫に想いを寄せる三角関係がひとつのストーリーとして展開していきますが、このシーンはその幕開けといったところでしょう。

『おひかえあそばせ』のリメイク版である『雑居時代』も「三角関係」を継承しています。『雑居時代』では、少しシチュエーションを変えて、夏代さんをめぐって十一と稲葉先生が恋敵になるわけです。

さて、この写真展会場入口シーンのロケ地はどこでしょうか。よく見ると、看板の背後には「キューピー株式会社」の銘板が写り込んでおり、渋谷のキューピー本社ビル前で撮影したものだとわかります。残念ながら、このビルは建て替えられてしまいましたので、ビルの前の通りを写真に収めました。


渋谷1丁目4−13、美竹通り、キューピー本社ビル前。2023年2月7日、撮影。

美竹通りの曲がり具合は当時のままですね。さらに進み、青山通りとの交差点辺りは第12話のロケ地に使われています。『雑居時代』の第13話で使われた美竹公園もこの通り沿いにあります。やはり、ロケ地は近くに集まる傾向があるようです。

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