おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (7)

第2話。梅子は勤め先の宝石店、大洋パールの近くで「新進写真家10人展」というポスターを見かけます。そこには小早川薫の名も。偶然、車で通りかかったゲンに声を掛けられ、振り向く梅子。下の写真はそのシーンから。

「新進10人展か。あー、あの連中と一緒なら、かなりいい線行ってるじゃないかな。確か、社会派の方じゃないですか」とのゲンから情報に、梅子は薫に興味を持ち始めます。


梅子と薫の話の展開も気になるところですが、それはさておき、このロケ地は一体どこでしょうか。この次のカットで重要な手掛かりが映像に現れます。


背後に新橋センターの表示が。新橋センターとは、銀座を囲むように走る「東京高速道路」の下を利用したショピングセンター。今では、GINZA9と改名されています。

元々、この辺りは新橋と銀座の境を流れていた川を埋め立てた土地に高速道路を作ったので、GINZA9の正式な住所は新橋でも銀座でもなく、住所未確定地。便宜上、 中央区銀座8-10先と、「先」を付けています。銀座8丁目の先だからGINZA9と命名したとのこと。

ところで、昨年、東京都はこの「東京高速道路」は2030年以降に廃止し、道路は緑豊かな空中回廊に転用する計画を発表しました。 梅子やゲンのような若者が車を乗り回し、街中に高速道路をぶっ通していた昭和の時代、今や遠い昔になりましたね。

同ポジションの写真です。


銀座8丁目7−13 見番通り。2023年2月3日、撮影。

最初のカットの同ポジション写真です。


銀座8丁目7−13 見番通り。2023年2月3日、撮影。

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