おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (6)

第2話。朝、猪太郎が梅子の車で向かった先はショピングセンター。「会社で世話になった人に定年の挨拶に行く」と梅子には告げたものの、実のところ、猪太郎は家族には内緒で、このショッピングセンターの駐車場係に再就職するという筋書き。

下の写真は猪太郎がショピングセンターの責任者から仕事の説明を受けるシーンから。看板の「ショピングワールド」という文字の上には「MUKOGAOKA」と表示されています。ロケ地は小田急線・向ヶ丘遊園ですね。

この「ショピングワールド」は、1970年3月に開業とのこと。このドラマが撮影されたのは1971年で、まだ、建物や看板にも新しさを感じます。その後、この施設はダイエーに吸収され、永らく営業していましたが、2020年9月30日に閉店、そして、2021年にはついに解体されてしまいました。


2020年9月、幸いにも私はこの閉店の情報を知り、慌てて現地に赴き、写真に収めました。今や貴重となった写真を下に掲載します。噴水や看板は無くなっていますが、背後左手のショピングセンターの建物は当時のものです。

 
川崎市多摩区登戸2779番 ダイエー向ヶ丘店、2020年9月22日、撮影。

かつて、このショピングセンターの前には、小田急線・向ヶ丘遊園駅と遊園地を結ぶモノレールが走っていましたが、2001年に廃止されてしまいました。ドラマ映像には、在りし日のレールが写っています。私も何度かこれに乗ったことがあります。まだ遊園地が定番の行楽地だった昭和の時代。懐かしいですね。



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