おひかえあそばせ ロケ地の楽しみ (4)

池西家では、次女の梅子が月賦で車を買って、通勤に使ったりしています。当時、車を運転する女性は、まだ活動的なイメージがあり、脚本・松木ひろし氏の梅子のキャラクター設定の意図も読み取れます。

ユニオン映画制作の石立ドラマ7作品の中で、いわゆるマイカーを持っている家は『おひかえあそばせ』の池西家だけです。(『パパと呼ばないで』や『水もれ甲介』は、商売用の車はありますが)

高度経済成長時代、豊かになりはじめた日本人は、こぞって3Cを買いました。3Cとは、カー(Car)、クーラー(Cooler)、 カラーテレビ(Colour TV)のこと。そのような時代背景から、あまり裕福とは言えない池西家でも、マイカーを持たせる設定にしたのでしょう。

さて、長女・さくら(富士真奈美)の亭主、桜井秀之(山崎唯)も車のセールスマン。下の写真は、秀之が浮気現場をさくらに目撃されるシーンから。

このロケ地はいったいどの辺りでしょうか。秀之の背後に写っていた住所表示はかろうじて「?の木1丁目1」と読めます。このドラマの舞台は田園調布なので、おそらく近辺の「鵜の木」でしょう。グーグル・ストリートビューでこの辺りを散策してみると、似たような風景がありました、ありました。早速、現地へ。



鵜の木1丁目1、2023年4月23日、撮影。

背後のブロック塀に当時の面影が残っています。住所表示板も同じ位置に。

次のカット。


西嶺町22−24、2023年4月23日、撮影。

右手角のお宅の住所は西嶺町22−24。道路を境に、手前の住所は西嶺町となります。ドラマ映像でも、桜井家の住所が「22−24」と表示されていたので、このシーンのロケ地はここに間違いないでしょう。ですが、家は既に建て替えられていました。残念。

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