気になる嫁さん ロケ地の楽しみ(32)

第39話。突如フランスからやって来ためぐみの腹違いの弟、ジャン=ピエール。父親は体の具合が良くない、めぐみに一度会いたいと言っている、是非フランスに来てくれないかとめぐみに懇願します。困惑するめぐみ。自分と母親を捨てて居なくなった父親には会えないと、ジャン=ピエールを置いて走り去ります。下の写真はそのカット。

話の展開も気になるところですが、それはさておき、このロケ地はどこでしょうか。背後に「ISETAN」の看板が見えるので、容易に新宿通りだとわかります。めぐみは伊勢丹から紀伊國屋書店方向へ走っているわけですね。先日撮った同ポジションの写真を下に掲載します。



新宿3丁目17−2、2022年10月10日 撮影。 

左手に写っていた「ツダ時計宝石店」は今では「マツモトキヨシ」に。この新宿通り、昔は両側に個人商店が並ぶ雑多な感じがしましたが、今では外国人観光客も多い小綺麗なストリートに変貌しました。気がつくと、記憶の中にある昭和の風景がいつの間にか無くなっていることに一抹の淋しさを感じます。

ジャン=ピエールから逃げるめぐみは、「ツダ時計宝石店」の角を曲がり路地に。その後、あちこちと角を曲がり、下の写真のカットに。背後に見えるのは伊勢丹の駐車場。そして、手前に向かって下り坂。これは、伊勢丹の駐車場から「モア4番街」に抜ける路地ですね。



新宿3丁目19−4 、2023年1月22日 撮影、差替。

ジャン=ピエールを撒いためぐみ。一生懸命追いかける弟が可愛そうになったのか、めぐみを見失って途方に暮れているジャン=ピエールの背後からそっと近づきます。下の写真はそのカット。交差点の向こう側に「早川亭」の看板が見えます。シュウマイの早川亭ですね。ここは、紀伊國屋書店前の交差点。



新宿3丁目17−7、2022年10月10日 撮影。

早川亭もいつの間にか無くなっていました。それにしても、この真夏の暑い時期に全速力で走るシーン、きつそうです。めぐみ役の榊原るみさん、ジャン=ピエール役の永井秀和さん、お疲れ様でした。

しかし、こんなに苦労して撮影したものの、実は当時、この第39話は放映されませんでした。私も再放送で初めて第39話を観た記憶があります。元々、日テレ系水曜日の8時台はプロ野球・ジャイアンツ戦の中継枠で、オフシーズンや試合がない時に、石立ドラマを放送していました。当時、ジャイアンツ戦を優先した都合で、結局この第39話はお蔵入りになってしまったようです。こんなこと今では考えられませんが、当時は普通の感覚でした。ドラマや歌番組よりもプロ野球が一段上だった時代。懐かしいですね。

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