気になる嫁さん ロケ地の楽しみ(28)

 第36話。「ねえ、ばーやさん、そろそろ夕食の買い物の時間でしょ。私もお魚買いたいの。一緒に新しいの見てくださる」と八重子。めぐみ、八重子、ばーやさんは、連れ立って買い物へ。すると、商店街では福引大売り出しの最中で、一等は「伊豆半島ご招待」。何と、ばーやさんが一等に当たり、清水家も皆で伊豆の旅館に出かけるという展開に。


ところで、めぐみと八重子がぶら下げている買い物かご、懐かしいですね。このドラマが撮影された1972年は、レジ袋がまだ普及していませんでした。あの頃は、現在のような大型スーパーも無く、夕飯の食材などは駅前の商店街をあちらこちらと見て回ったように思います。肉は肉屋、魚は魚屋で買っていた時代でした。

このシーンのロケ地となった魚屋は、かつて成城学園前駅北口商店街にあった「魚康」。『雑居時代』第15話で、十一と玄也が獅子舞をしたあの魚屋です。右手奥に写っている「おそば」の看板は「増田屋」のもの。『雑居時代』第2話で、十一が信と出会い一緒に入った蕎麦屋です。『雑居時代』と『気になる嫁さん』はよく同じロケ地を使用しており、この商店街もその一つです。このシーン、短いながらもロケ地の当時の雰囲気がわかり、雑居ファンにとっては貴重な存在です。

先日、撮影した同ポジションの写真です。魚屋だった場所はビルに。現在も残っている当時のお店は「増田屋」さんぐらいです。私もたびたび、お昼にお邪魔します。いつまでも、続けていただきたいと願っております。


成城6丁目8−5、2022年3月20日、撮影。

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