気になる嫁さん ロケ地の楽しみ(27)

 第35話。力丸とめぐみを夫婦養子にしたいと申し出た早野老人。八重子は清水家の近くでジョギングするその早野を見かけます。早野が資産家であることを知り、養子縁組の話を進めたい八重子は「おじさまー」と叫びながら、早野を追いかけます。下の写真はそのシーン。

八重子が早野を見かけたのは、成城学園前駅から清水家へ向かう途中にある仙川に架かる小橋。このドラマでよく使われているロケ地です。八重子の背後の坂を登った辺りは、第10話で輝正が病院を探すシーンに、第19話で小夜子がラーメン屋台を出していたはこの小橋の傍ら、第28話で力丸がたっちんと話していたのもこの小橋でした。 

『雑居時代』第15話で、十一が獅子舞のふたり組と喧嘩したのも小橋です。『雑居時代』と『気になる嫁さん』はよく同じロケ地を使用しており、ここもその一つです。


砧8丁目34−12付近、 2022年3月13日、撮影。

下の写真は同じシーン、八重子が早野を追いかける場面。このドラマが撮影された1972年頃の世田谷には舗装されていない道があちらこちらに残っていたように思います。



砧8丁目34−12付近、 2022年3月13日、撮影。

同ポジションの写真です。小田急線が高架になり、昔の面影は消えてしまいました。それにしても、何とも味気ない風景です。『気になる嫁さん』や『雑居時代』の魅力のひとつが、ふんだんにロケ撮影を入れて、当時の風景が写り込んでいること。線路の土手に茂る雑草、木の電信柱、砂利道。いいですね。その昭和の風景に心地よさと豊かさを感じます。

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