気になる嫁さん ロケ地の楽しみ(14)

第22話。竹山(橋本功)は実は有名な報道カメラマンの谷川勉であることを、小夜子は新聞記者の新井から聞かされます。行方不明になった竹山を捜そうとしていた小夜子は、下宿人の学生、村上(沖雅也)から、新宿のスナック「ピジョン」に彼が現れるとの情報を得て、すぐに新宿へ赴きます。

小夜子が新井と交差点で信号待ちをしていると、何と、道路の向こう側に竹山を発見します(下の写真)。あまりの偶然に「そこはドラマだからね」と納得しながら、それよりも、このロケ地は一体何処?と録画を静止して、画面の隅々までチェック。



竹山の背後の風景、どこかで見覚えあるような。道路が左に湾曲しているので、おそらく新宿通りの新宿駅東口辺りかも。次のカット(下の写真)で反対側の風景が。よーく見ると、背後にわずかに「ISET..」という看板。ISETAN(伊勢丹)ですね。やはり、ここは新宿通りの新宿駅東口辺りに間違いない。もう少し場所を特定してみましょう。



ドラマでは小夜子たちが横断歩道を渡り、竹山を捕まえるシーンへと続きます。そのとき、横断歩道には以下のアナウンスが流れていました。

ドライバーのみなさんはしばらくお待ちください。
ただいま、この交差点ではスクランブルが行われています。
歩行者のみなさん、どちらからも車は入って参りません。
斜めにも自由に横断できます。

当時はスクランブル交差点が導入され始めた頃なので、このようなアナウンスをしていたのでしょう。調べると、1971年4月に、新宿通りの4 か所の交差点、二幸前(今では新宿アルタ)、富士銀行新宿支店前、紀伊国屋書店前、伊勢丹横にスクランブル交差点が導入された、とのこと。

伊勢丹の看板がこの位置に見えるということは、このロケ地は 伊勢丹横か、あるいは紀伊国屋書店前のスクランブル交差点。でも、どっちでしょうかね?

あれこれ思案しているうちに、小夜子の背後の「カトレア」という看板に気付き、試しにネットで「新宿」「紀伊国屋書店」「カトレア」というキーワードで検索してみると... ありました、ありました! 紀伊國屋書店の地下に「カトレア」という喫茶店があったとの記事を見つけました。調べてみるものですね。

またまた、よーく映像を見ると、背後の「カトレア」という看板の左手にはレンガ風タイル貼りの壁が写っています。これはまさしく、紀伊國屋書店ビル(1964年竣工)の壁ですね。

早速、現地で同ポジションの写真を撮りたいところなのですが、あいにく、新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言により、外出を自粛。とりあえず、グーグル・ストリートビュー(2020年2月)の画像をUPします。



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