気になる嫁さん ロケ地の楽しみ(13)

1971年12月24日、新宿3丁目・追分派出所付近で、クリスマスツリーに隠された時限爆弾により、警察官と通行人が重軽傷を負いました。当時「新左翼」と呼ばれた過激派の学生らによる犯行で、彼らはこの事件の他にもいくつかの時限爆弾事件を起こし社会問題となりました。第22話はこの時事ネタをモチーフにしています。

清水家に下宿することになった遠縁の村上(沖雅也)が、実は過激派学生だと疑う力丸。

ロ之助「どうしたんだ、力丸」
力丸 「めぐみちゃんの持っていったの(村上の小包)は爆弾だよ。ゲバ(学生)の連中が言ってたのを聞いたんだ。近々に多摩川の辺りでひと荒れするって。警察署の近くって...これは絶対間違いない。奴はやっぱり過激派だよ」

村上から依頼された小包の届先を探しているめぐみを見つけた文彦と力丸(下の写真)。こういう昭和の香りがする風景にたまらなく興味がそそられますね。一体どこだろう、と思っていると次のカットで彼らの背後に警察署が写ります。



下の写真、彼らの背後に写っていたのは成城警察署。当時は祖師谷3丁目にありました。清水家とは目と鼻の先です。その後、成城警察署は環状八号線沿いに移転して、跡地にはマンションが建っています。

背後の庇は野村燃料店のもの。ドラマ映像では、めぐみの背後には積み上げられた練炭が写っていましたね。現在も営業されてるようです。文彦が掴まっていたのは街路灯。その後、付け替えられましたが、今も同じ位置にあります。いつも街路灯や消火栓はロケ地や撮影ポジション特定の大きな手がかりになります。



2020年1月4日、撮影。 祖師谷3丁目10−1。


最初のカットと同じポジション。今も赤い消火栓が同じ位置に。

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