気になる嫁さん ロケ地の楽しみ(11)

第19話オープニング、めぐみと「ばーや」のたまの会話。
めぐみ「どうしたのかしら、輝正さん。もう7時半よ」
たま「お休みが増えたんじゃありませんか。1週間に日曜が2回になるって新聞に出ていたじゃありませんか」
めぐみ「日曜が2回じゃなくて週休2日でしょ。でもお義兄さん達の会社はまだじゃない」
たま「じゃあ、なんか旗日かもしれませんね」
めぐみ「旗日?」
たま「文化の日だとか勤労感謝の日だとか、何が文化で何が感謝だかアタシにはサッパリわかりませんけどね。今年からまた新しい旗日が増えたんでございますよ」

この第19話が初回放映されたのは1972年。当時は学校も官公庁も土曜日は「半ドン」といって、午前中は授業や仕事がありましたね。一方、一般大手企業では土曜日を完全に休日とする動きが徐々に広がっていき、新聞などでニュースになりました。今では土曜日が休日ということに慣れてしまって、いつの間にかそんな話も忘れていましたが。

でも、不思議なもので、「半ドン」の頃の土曜日が今よりも楽しい感じがしました。午前中の授業が終わった後のお昼ごはんはうまかったし、特に天気が良い日の午後の開放感は格別でした。「半ドン」の頃が懐かしいですね。

祝祭日を「旗日」というのは流石にたまさんの世代まででしょう。戦後世代のめぐみには「旗日」という言葉は通じません。『雑居時代』第14話では、元日に栗山家の玄関先に日の丸が掲げられているシーンが登場しましたが、当時でも全部のお宅が日の丸を掲げていたわけではありません。私の周りでは、戦前世代がいるお宅がきちんと旗を出していたように思います。『雑居時代』の栗山家は信さんが戦前世代なので、旗が出ていたのでしょう。『気になる嫁さん』では祝祭日という設定の回が無いので定かではありませんが、きっと「旗日」にはたまさんが清水家の玄関先に日の丸を掲げていたことでしょう。

***

第19話、竹山が腹痛で寝込んでしまい、独りでラーメン屋台を出すことになった小夜子。場所を渋谷近辺から自宅のある世田谷・砧へ移動したとの設定。渋谷から砧まで屋台を独りで引いてきたんですか?ご苦労さまです。

下のシーンのロケ地は清水家近くの仙川沿い。背後に第4話に登場した東原橋が見えます。夜の川沿いで屋台からの湯気を際立たせる演出、いいですね。



砧8丁目34−12付近、2020年1月4日、撮影。

第20話、輝正夫妻が清水家に同居しようとしていることを知り、二人のアパートを探して走り回る力丸。成城5丁目7−11という住居表示が写っていたので、容易にロケ地が特定できました。残念。今では駐車場です。



成城5丁目7−11。2020年1月4日、撮影。

コメント

人気の投稿