若い川の流れ(2)

下の写真は『若い川の流れ』第5話、建設会社の令嬢(浜川智子さん)が室井敬三(川口恒さん)に電話するシーンです。浜川智子さんは後に芸名「浜かおる」で『プレイガール』に出演されていました。『プレイガール』と聞いて、懐かしい!と思われる方も多いかと思いますが、それはさておき、『雑居』ファンが気になるのは、このロケ地、表参道です。

彼女の背後に見えるのは、コープオリンピア。『雑居時代』第17話で、十一と稲葉先生が「カラコラム」遠征の話をしながら歩いていたのもこの辺りの舗道です。成城、渋谷、新宿をロケ地のベースとしている『雑居時代』で、この表参道が第17話で突如登場するのですが、それが前々から気になっていました。この表参道、『雑居時代』のルーツとも言える日活・石坂洋次郎ドラマの頃からロケ地に使われていたわけですね。

今では、観光客で一段と混雑している表参道ですが、1968年当時はまだ閑散としていますね。写真右手に見える消火栓は今でも同じ位置にあります。やはり消火栓は、昔から変わらない物の代表格です。

ロケ地・表参道の話はこちら


『雑居時代』第17話

2013年12月29日、撮影

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下の写真も同じく『若い川の流れ』第5話から。場所は表参道と明治通りの交差点。奥に見えるのは、伝説の「セントラルアパート」です。当時、ここには多くのカメラマン、コピーライターや、ファッション系のオフィスなどが入居していて、トレンディーな場所として注目を集めていました。糸井重里氏も当時このアパートにあった広告プロダクションに勤めていたそうです。

写真、右端には洋菓子店「フランセ」、中華料理の「福禄寿」の看板が見えます。 石坂洋次郎ドラマ『ある日わたしは』第17話で、ゆり子達が歩いていたのも、この辺りです。私もこの「福禄寿」で何度か食事をした覚えがあります。正統というか、昔懐かしい昭和の中華を食べさせる店でしたが、新しい商業ビルが建ち、いつの間にか消えてしまいました。

「セントラルアパート」のカラー映像に出会えるなんて、ちょっとした感動ものです。それにしても、日活の映画やドラマは昭和の風景の宝庫ですね。この『若い川の流れ』、CSでの放映はまだ続きます(全17話)。もっと面白い東京の風景に出会えそうで、とてもワクワクします。

つづく




『ある日わたしは』第17話

2016年4月23日、撮影

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